茨城県鹿嶋市
鹿嶋市(かしまし)は、茨城県南東部に位置する市である。
概要
常陸国一宮である鹿島神宮の鳥居前町として古くから知られている他、昭和40年代以降は隣の神栖市との間に跨る重要港湾・鹿島港を中心とした鹿島臨海工業地帯が形成され、鉄鋼業・化学工業などのメーカーが集まる工業都市となっている。「新日鐵住金の企業城下町」と形容されることもある。
またJリーグ鹿島アントラーズのホームスタジアム(カシマサッカースタジアム)やクラブハウスが所在し、関東有数の「サッカーの街」としても知られている。
現在の鹿嶋市は、1995年(平成7年)に旧鹿島郡鹿島町が同郡大野村を編入して市制を施行した自治体であり、合併以前は鹿島神宮や鹿島アントラーズ同様「島」の字が使われ「嶋」の字を一般に使用する習慣はなかった。合併に際し旧鹿島町は、鹿島神宮や鹿島アントラーズの知名度などを理由に合併後の市名をそのまま「鹿島市」とすることを希望していたが、既に佐賀県に鹿島市が存在しており、重複を避けるために「鹿嶋神宮」(『延喜式神名帳』における表記)にちなみ異体字の「嶋」を用いて「鹿嶋」に自治体名を改めた[1]。
この名残で、現在でも市内では鹿島アントラーズのほかにも鹿嶋市立鹿島中学校、新日鐵住金鹿島製鐵所など「鹿島」の表記が団体・施設・企業などとしてごく一般的に使われている[1]。
歴史
年表
神武天皇元年(とされる) - 鹿島神宮の創建。
1489年(延徳元年) - 鹿島新當流の創始者・塚原卜伝が鹿島の地で誕生。
1871年12月25日(明治4年11月14日) - 廃藩置県により新治県に編入。
1875年(明治8年)5月7日 - 新治県が分割され、茨城県に編入。
鹿島郡鹿島町
大野村の歴史については「大野村_(茨城県鹿島郡)」の項を参照。
1889年(明治22年)4月1日 - 鹿島郡宮中村、根三田村が合併、鹿島町発足。
1953年(昭和28年)5月18日 - 国道123号(現在の国道51号)と国道124号が制定。
1954年(昭和29年)9月15日 - 鹿島町が鹿島郡高松村・豊津村・豊郷村・波野村を編入。
1961年(昭和36年) - 鹿島臨海工業地帯造成計画(マスタープラン)策定[3]
1969年(昭和44年) - 鹿島港開港、工場の操業が一部で始まる[3]。
1970年(昭和45年)8月20日 - 鹿島線(鹿島神宮駅〜香取駅間)が開業。
1985年(昭和60年)
3月14日 - 鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が開業。
6月1日 - 新字名に神野1丁目〜4丁目(旧・宮中の一部)を設定[4]。
1991年(平成3年)2月14日 - 住友金属サッカー団(現・鹿島アントラーズ)のJリーグ加盟が決定。
1993年(平成5年)3月26日 - 茨城県立カシマサッカースタジアムが竣工。
市制施行以後
1995年(平成7年)9月1日 - 鹿島郡鹿島町が同郡大野村を編入。鹿嶋町と改称した[5]上で同日市制施行し[6]、鹿嶋市となる。
2002年(平成14年) - 2002 FIFAワールドカップをカシマサッカースタジアムにて開催。
2016年(平成28年)4月24日 - 市議1名が小学生への強姦容疑で逮捕[7]。