群馬県川場村
概要
川場村(かわばむら)は、群馬県利根郡の村。
歴史
沿革
1889年4月1日:町村制施行に伴い利根郡に川場村誕生。
1971年:過疎地域指定を受ける[1]。
1975年:「農業プラス観光」を地域振興の基本理念として種々の地域振興策を講じる[1]。
1981年:東京都世田谷区と縁組協定を締結、世田谷区民健康村の誘致など、交流を始める[2]。
2000年:過疎地域指定解除[1]。
「平成の大合併」について
21世紀初頭に日本中で行われた平成の大合併は川場村にとっても例外ではなく、当初沼田市に利根郡8町村を加えた枠組での合併が検討された。
一方、2002年1月に村の若手管理職らで構成される研究会が報告で「村単独の存続」「周辺町村との合併」に加え、それまで20年以上交流を続けていた「東京都世田谷区との合併」を選択肢の1つとして提示した。 これについて横坂太一村長(当時)は「近いから合併するというではなく、ソフト面での結びつきを考えなければならない」と肯定的な見解を述べ、世田谷区の大場啓二区長(当時)も「合併の申し入れがあれば、財政的な負担も含めて検討する」と応じた[3]。法的には合併は可能であり、県境を接しない飛び地合併の初めてのケースという事で注目を集めたが、現実に村と区とでは160kmも離れている上、群馬県の中に東京都の飛地ができるのは、地域感情や手続き(県議会・都議会の議決および両知事の承認が必要となる)といった面で様々な難しい問題を生じさせかねない事から、実現しなかった。
2005年には利根郡域において、昭和村と片品村を除く5町村が沼田市(編入)とみなかみ町(新設)に再編され、川場村は単独の生き残りを選択する事となった。