東京都五反田駅
五反田駅は、東京都品川区にある、JR東日本・東急電鉄・都営地下鉄の駅である。山手線・東急池上線・浅草線が乗り入れている。
駅名の由来
1911年、官設鉄道が荏原郡大崎町上大崎字子の神(現在地)に駅を開設したが、近隣の下大崎の字で、街が形成されつつあった五反田(現在の品川区東五反田一・二丁目の一部)を駅名に採用した。なお、五反田とは「五反の田」を意味する(一反は約992m²)。
五反田の町について
五反田(ごたんだ)は、東京都品川区の北部にある、JR山手線・東急池上線・都営地下鉄浅草線の五反田駅を中心とした地域名である。住所表記上、単に「五反田」と表記する地名はなく、おおむね山手線を境に西五反田と東五反田に分かれる。東京城南区域の中核地としてオフィス街、繁華街、歓楽街として栄えている。東側は住宅街があり、旧正田邸(上皇后美智子の実家)があったことでも有名である。
五反田駅周辺から西方面は主にオフィス街・繁華街であり、事業所や飲食店が密集している。ポーラ、TOC、学研ホールディングス(旧・学習研究社)などの大手企業本社も複数存在する。かつてはソニー本社(現在は御殿山テクノロジーセンター)の最寄り駅であったため、「ソニー村の玄関口」としても知られていた。2010年代にはIT・フィンテックなどのベンチャー企業が集積し、「五反田バレー」と呼ばれることもある[1]。
都市銀行の支店が全て五反田駅周辺に揃っており、大崎郵便局、シティバンクや城南信用金庫(信用金庫中の預金量・貸出金量第2位)本店も立地している事から、金融需要のある街と言える。また、東五反田二丁目付近は近年、再開発地区として注目されており、大崎周辺と共に大崎副都心を形成している。
駅東口に近い東五反田一丁目は、飲食店のほかに風俗店やラブホテルが集まる歓楽街(五反田有楽街)である。その周囲には通称「島津山」「池田山」「御殿山」(住所表記上は北品川」)と呼ばれる高級住宅街が広がっている。そのうち東五反田三丁目・五丁目を中心として由緒ある武家屋敷跡の邸宅街、外国大使館、大学、大規模病院などがある。駅から離れると緑地の多いエリアが広がっており、これにより都心から港区まで続く市街地が分断されている。
2008年春には東急電鉄とJR東日本が五反田駅に直結した複合商業施設を相次いで開業し、都市再開発(東五反田二丁目計画・御殿山プロジェクト)に伴い、超高層マンションや低層オフィスなどが現在も急ピッチで計画・整備がされており、ここ数年で駅周辺・街全体が大きく変貌している。
五反田駅の西側地域(西五反田)は桜田通り(国道1号)、八ツ山通り沿いを中心として主にオフィス街・繁華街であり、駅から離れたTOCビル周辺の西五反田七丁目・八丁目まで広い範囲で続いている。また、首都高速2号目黒線を超えた桐ヶ谷・東急不動前駅の周辺は主に住宅街である。東西に走る目黒川は桜の名所でもあり、春には多くの花見客で賑わう。