茨城県北茨城市
北茨城市(きたいばらきし)は、関東の北部、茨城県の北東部にある市。
概要
茨城県の最北端で、律令時代には東海道の最北端でもあった。
20世紀頭になると、久原房之助が常磐炭田の運営に乗り出し、炭鉱町として発展した。炭鉱町の時期は、高度経済成長期まで続いた。
常磐線・国道6号・常磐自動車道が縦断し、南の水戸市までは57キロメートル (km)、日立市までは25 km、北のいわき市平までは38 km、いわき市小名浜までは25 kmである。このため、県境を越えたいわき市との関係も親密であり、観光面でも、県内の他の市町村とよりも、いわき市と提携する傾向が強い。又、いわき市の小名浜以南では、北茨城市の景勝案内が随所で見られる。商圏では、概して日立や平への傾斜が目立つ[1]。
野口雨情の出身地であり、岡倉天心が愛でた五浦海岸を抱えるなど、美的な景勝地が多い。天心と親交のあったインドの詩人タゴールも訪れている。
歴史
沿革
1828年(文政11年)5月 - イギリスの捕鯨船員が大津港に上陸。
1897年(明治30年)2月25日 - 日本鉄道磐城線(現在の常磐線) 水戸 - 平(現・いわき)間が開業。
1956年(昭和31年)3月31日 - 多賀郡磯原町、大津町、関南村、関本村、平潟町、南中郷村の6町村が合併・市制施行した。当初は茨城市とすることになっていたが、県内の他の市町村からの反対により、同日付で北茨城市に改称した。理由には、県庁所在地と誤解を受けるおそれがあること、大阪府茨木市と同音になることも挙げられている。
1988年(昭和63年)3月24日 - 常磐自動車道北茨城ICが供用開始。
2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災による津波により、沿岸部で甚大な被害が発生した。