千葉県館山市
概要
館山市(たてやまし)は、千葉県南部に位置する市。東京湾に面し、安房地方の西部に位置する。安房地域における政治・経済・文化の中心都市。
歴史
沿革
現在の館山市は1939年に新設合併で誕生したものである。前身の館山町、館山北条町については当該項目を参照。
房総半島の南部に位置し、館山湾に面して広がっている館山低地(北条平野)に古代の条里制の遺構がみられるなど、古代からの歴史を持つ。中世後期になってからは、安房国を支配した里見氏の所領地となり、里見義康が1588年に岡本城(南房総市)から館山の地に拠点を移し、館山城を築城した後は、現在の館山地区に城下町が形成された。このころもっとも繁栄していたのは館山地区であり、市の名前も中心部の「館山」を採用している。なお、名前の由来は「城の山」=「館の山」からきている。
1878年、北条村に安房郡役所が設置されてからは、北条地区が安房地域の政治・経済・文化の中心地となり、1919年に安房北条駅(現館山駅)が開設されると、交通の要所として、ますます北条地区に中心機能が移って行った。
1930年ごろ、館山航空隊、州埼航空隊、海軍砲術学校などの設置により、第2次世界大戦中は軍都として発展した。戦後は、カツオ漁などの餌イワシを供給する水産基地、北条海岸などの海水浴を中心とする観光都市へと移行した。
1871年(明治4年) 廃藩置県で館山藩が館山県になる
1878年(明治11年) 東京-館山間に汽船就航
1919年 (大正8年)安房北条駅(現館山駅)まで鉄道開通
1939年(昭和14年)11月3日 - 安房郡館山北条町、那古町、船形町が合併・市制施行し、館山市を新設(県内では千葉市、銚子市、市川市、船橋市に次いで5番目の市制施行)。
1945年(昭和20年)9月3日 - 米軍が館山に進駐し、4日間にわたり本土で唯一、GHQによる軍政が敷かれた。
1949年 (昭和24年)平砂浦の砂防林工事開始
1953年(昭和28年) 警備隊(のちの海上自衛隊)館山航空隊開隊
1954年(昭和29年)5月3日 - 安房郡西岬村、富崎村、豊房村、神戸村、九重村、館野村を編入。現在の市域となる。
1966年(昭和41年) 南房州有料道路(房総フラワーライン)開通
1993年(平成5年) 一般国道127号「館山バイパス」全線開通
2003年 (平成15年)房州うちわが国指定伝統工芸品に指定
2007年 (平成19年)館山自動車道全線開通
2010年 (平成22年)館山夕日桟橋竣工