東京都荒川区
荒川区(あらかわく)は、東京都の特別区のひとつで、23区東部に区分される。
概要
東京23区の中央からやや北東に位置する。町名の数は東京特別区内で最も少ない。
歴史
江戸時代は農村だったが、明治時代から荒川の水を使うために多くの工場が建設され、工業化が進んだ。
また現在の南千住駅の西に江戸の三大刑場[1]の一つ、小塚原刑場があった[2]。
1932年10月1日、東京市域拡張に伴い、北豊島郡南千住町・三河島町・尾久町・日暮里町が合併し、東京市荒川区が発足。区の発足から1945年ごろまで、東京市内で最も人口の多い区であった(当時の人口はおよそ28〜32万人)。
1947年5月3日、地方自治法が施行され、荒川区は特別区となった。
現在は下町としての特色を強く残す一方で、工場跡地を活用した大規模な再開発や公園整備が行われている。特に南千住地区の再開発は都内最大級の規模となっている。これに伴い、大規模なマンションの建設ラッシュが続いているため、若いファミリー層を中心とした人口流入が見られる。1990年代まで減少していた区全体の人口も増加に転じた。
地名由来
河川名の「荒川」を由来とする[3]。1965年(昭和40年)3月24日に河川法制定に伴い荒川放水路が荒川本流となる前は、現在の隅田川が荒川本流であった(但し、荒川放水路が荒川本流となる前も、白鬚橋辺りから下流[3]の俗称として「隅田川」が使われていた)[4]。
なお、当初東京市では区役所設置予定地を区名として採用することを原則としていたことで、旧三河島町が区役所設置予定地であったことから「三河島区」(みかわしまく)が最初の区名原案だった[5]。
大きな出来事
1936年 阿部定事件
1962年 三河島事故
1963年 日暮里大火
1995年 警察庁長官狙撃事件