千葉県勝浦市
概要
勝浦市(かつうらし)は、千葉県南東部に位置する市である。太平洋に面し、上総地方の南部に位置する。
歴史
地名の由来
天富命とともに阿波国から房総半島に移住した勝占の忌部氏の名が由来となったとする説がある[4]。また、紀伊半島の勝浦も同じく忌部氏に由来する。
歴史
縄文時代には夷隅川に沿って作られた小規模な集落に暮し、興津から奈良にアワビを運んだ記録が発見されている[3]。
戦国時代には安房国の里見氏の武将正木時忠が勝浦城に入り、地域一帯を領有した[5][3]。
勝浦の地は江戸時代初期までは落涙たる寒村といわれてきたが[6]、中世末から近世初頭にかけて地域経済の拠点と同時に遠隔地交易の中継基地としての開発が進み、米をはじめとする諸物資が海運や陸運を利用して集積・発送され、同時に太平洋海運の中継基地として発展していたことが明かになっている[7]。
1590年(天正18年)正木氏が小田原征伐後に安房国に戻り、徳川家康の幕臣である植村土佐守泰忠が勝浦城に入城して、町屋を営んだ。これが現在の勝浦市街地の基礎となる。
興津地区は、江戸時代に幕府の直轄領となり、妙覚寺に仙台藩取締り所がおかれていたことで、江戸と東北を結ぶ重要港として繁栄した[3]。
1913年(大正2年)6月20日 - 勝浦駅が開業。
1937年(昭和12年)4月1日 - 勝浦町と豊浜村が合併し、勝浦町が発足。
1953年(昭和28年)5月18日 - 国道128号が制定。
1955年(昭和30年)2月11日 - 勝浦町、興津町、上野村、総野村が合併し、勝浦町が発足。
1958年(昭和33年)10月1日 - 勝浦町は市制施行し勝浦市となる。