ストーカーの心理を知ることでストーカー対策
- 2024-10-4
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浮気や不倫といった不貞行為と同じく被害者が相次いでいるのがストーカー行為です。
現在の日本ではストーカー規制法によって、取り締まりが強化されてきていますが、まだまだストーカーによる被害者の方は増加傾向にあります。
ストーカーの心理とストーキングされやすい人の特徴を知ることで、少しでも被害に遭う可能性を下げることも重要となります。
今回の記事では、ストーカーを行う人の心理状況とストーカー被害に遭いやすい女性の特徴についてまとめました。
なぜストーカ行為を行うのか、ストーカーの心理状態
ストーカーにもそれぞれタイプがあり、オーストラリアの「Stalking Risk Profile」というリスク評価手法によると5つのタイプに分類されるといわれています。
ストーカー加害者や、加害者との関係性、動機、精神病理性の有無から分類されており以下の様にタイプ分けされています。
ストーカーのタイプ①拒絶型
夫婦や恋人の様な親密な関係性が崩壊することによってストーカー行為を行うタイプです。
関係性の再構築を求めてストーカー加害者になるケースが多いようですが、関係性の再構築を拒絶されたことによる怒りと復讐心からストーカーを行う事もあるようです。
関係性の再構築を求める気持ちも、復讐心や怒りの感情も持っており加害者自身も、両方の感情に対して葛藤しているようです。
ストーカー行為を継続することによって、被害者を身近に感じており自尊心が慰められる感覚を得ているため長期にわたりストーカー行為を行うそうです。
ストーカーのタイプ②略奪型
常軌を逸した性癖や趣味、それに対する興味を背景としてストーカー行為に及ぶタイプです。
一般的にこのタイプのストーカーは、加害者が男性で被害者が関係性の全くない見知らぬ女性であることが多いようです。
このタイプのストーカーは、性的欲求を満たすために盗撮や覗きといった行為に及ぶことが多いようですが、性的暴行を加えるための準備段階として盗撮や覗きなどを行う事もあるようです。
警戒心の無い状態の女性をターゲットとすることで支配欲や征服欲を満たすために行為を継続する用です。
ストーカーのタイプ③憎悪型
自分自身が何かしらの被害を受けているという被害妄想から発生することが多く、被害者も知人から赤の他人と多岐にわたります。
自分がひどい仕打ちを受けているという被害妄想が大きくなり、ターゲットに対する復讐や仕返しのためにストーカー行為を行うようです。
被害者が恐怖感を抱けば抱くほど支配欲や征服欲が満たされていき、ストーカー行為がエスカレートしていくといわれています。
ストーカーのタイプ④親しくなりたい型
何かを相談できるような親しい異性・同性の知人がおらず孤独感を感じることで発生し、被害は知人から見知らぬ人にも及ぶようです。
ターゲットと恋愛関係を気づきたいという気持ちが動機となり、ターゲットと自分の間に特別な関係性があるという妄想観念からストーカー行為に及ぶ人もいます。
被害者と自分が親密に繋がっているという確信からもたらされる満足感を得るために、ストーカー行為を継続させます。
ストーカーのタイプ⑤相手にされない求愛型
「親しくなりたい型」と同じく、孤独感や性欲を背景にストーカー行為を行います。
しかし「親しくなりたい型」と大きく異なる部分があり、それは必ずしも「恋愛関係を築く必要はない」という事です。
このタイプのストーカーの目的は、会う事や性的関係を得るためであり、ストーカー行為自体は短期間で終わるものの、ストーカーの対象が無分別であったり、被害者の苦痛に対して無関心であるために、被害者は1人にとどまらずストーカー行為は継続されるそうです。
精神病によるストーカー行為の可能性もある
ここまでにご紹介したストーカーのタイプ5つですが、中でも病的なこだわりが見られるケースもあり、その場合、総合失調症やADHD、妄想性障害、自閉症、双極性障害、知的障害などの精神疾患を合併している可能性もあります。
この場合再発を防止するためには、罰則を与えるよりも医療的支援が重要になるといわれています。
ストーカーされやすい女性の特徴
尾行や待ち伏せ、押しかけや住居侵入、盗撮や覗き、性的暴行などストーカには様々な種類の被害があります。
ストーカーの加害者は男性が全体の8割を占めており、ほとんどの被害者が女性となっています。
ここからはストーカーされやすい女性の特徴を紹介していきます。
ストーカーされやすい女性の特徴①大人しく優しそうな女性
ストーカーに遭いやすい女性の特徴として「大人しそう」「優しそう」といった女性があげられます。
特に誰とでも分け隔てなく接することができたり、気配りのできる女性はストーカー被害に遭いやすいといわれています。
誰とでも平等に分け隔てなく接する姿は、思い込みの激しいタイプの男性からは「俺の事好きなんだ」と思われてしまい、ストーカーの衝動を駆り立ててしまう可能性があるようです。
気の利く世話好きな女性がストーカーから好まれるのは「女性に優しくされたい・構って欲しい」という気質のある男性がストーカーには多いからといわれています。
誰とでも平等に接するという気持ちは大切ですが、距離感はほどほどに。
ストーカされやすい女性の特徴②ボディタッチが多い
コミュニケーションや軽いスキンシップ感覚でボディタッチを行う女性も要注意です。
女性にとって何気なく特別な感情の無いボディタッチでも、女性との触れ合いやそういったボディタッチに不慣れな男性には淡い期待を持たせてしまう事になりかねません。
自意識が高く妄想癖のある男性だと「自分の事が気になってる」「絶対に自分の事が好きなんだ」と勘違いされてしまい、ストーカー行為を行うといったケースも多いです。
ストーカーされやすい女性の特徴③服装
大人しそうで、フォーマルな服装をする女性はストーカー被害に遭いやすいそうです。
このような服装をする女性は「大人しくて優しそう」なイメージを持たれやすく①で紹介したような女性であると勘違いされやすいそうです。
「この人なら優しく接してくれそう」「自分の話を聞いてくれそう」と誤解されてしまい、エスカレートすると妄想が膨らみ「この女性は自分に好意を持っている」と勘違いされてしまいます。
他にも、可愛らしい服装の女性もストーカー被害に遭いやすいと言われています。
上記の様な服装の女性に対して「抵抗して来ない」「抵抗できない」と思われてしまうようです。
逆に露出度の高い服装や派手な服装の女性は「気の強い女性」というイメージが強くストーカーされにくいといわれています。
このように服装一つにおいても、ストーカーの被害の差がありますので好みはあるかもしれませんが、地味な服装や可愛らしい服装で出歩く場合は、知人や恋人と一緒にいることをおすすめします。
ストーカー被害は思わぬところで発生している
今回ご紹介したように、女性側は何も特別な感情もなく接したり、普段通りの行動や服装で生活していてもストーカー気質のある男性から狙われてしまうといったことが多く発生しています。
ストーカーにも複数のタイプがいて、すべてを意識しながら生活するのは気が張ってしまい疲れてしまいそうですが、会社の懇親会や社員旅行、飲み会などの様な不特定多数の男女が集まるような席では上記の様な事を意識してみてはいかがでしょうか。