海外と日本の「いじめ」の違い
- 2022-12-7
- 悩み事
皆さんは日本でのいじめは、海外で行われているいじめと少し違っていることをご存知でしょうか。
日本でのいじめは海外と比較すると「陰湿だ」と言われていたり、「対策が遅れている」と言われていたりします。今回はそんな海外と日本のいじめの比較についてご紹介させていただきます。
また、今回は「子供や学生のいじめ」に焦点を当てて書かせていただきますので、来年から環境が変わる方や学校に入学するお子様がいる家庭をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非最後までご覧ください。
日本のいじめの特徴
日本と海外でのいじめを比較する際、大きく異なる点として3つあります。
1つ目は、いじめの発生場所です。主に子供たちで行われるいじめは、学校の教室内で行われます。もちろん例外もあるのですが、物を教室内のどこかに隠したり机に落書きをしたりと、教師がいない時間や見ていないスキを狙っているケースが非常に多いです。
2つ目は、いじめの当事者と被害者の年齢です。日本でのいじめは、先ほども記述いたしましたが、「学校の教室内」で行われるケースが非常に多いため、同学年(同年齢)によるいじめが主となります。さらに言ってしまうと「同じクラス」で頻繁にいじめが起こっています。
3つ目は、いじめの手法です。日本でのいじめでは精神的な攻撃が非常に多く、肉体的な攻撃と比較すると圧倒的な差があります。これは1つ目と2つ目に記述いたしました「教室内」かつ「同年齢」ということもあり、肉体的な攻撃を与えづらいということが要因であるとも言われています。また精神的な攻撃であれば、他者から悟られづらいということも要因となっているでしょう。そのため、日本のいじめは「陰湿」であると言われているのです。
海外のいじめの特徴
それでは海外で発生しているいじめはどのような特徴があるのでしょうか。日本の特徴と比較してみましょう。
まずはいじめの発生場所についてです。海外でも学校でいじめは発生しているのですが、日本とは少し異なり、「校庭」で行われるケースが非常に多いです。これは海外ドラマを見ている方であればご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本と海外の学校の作りの違いということもありますが、海外では校庭でのいじめが多いです。
そして、いじめの当事者と被害者の年齢についてです。日本では同年齢によるいじめが多いのですが、海外では異年齢によるいじめが多いです。主に上級生が下級生をいじめるといったケースになるでしょう。
最後は、いじめの手法についてです。日本では精神的な攻撃で陰湿なケースが圧倒的なのですが、海外では肉体的な攻撃が主となります。これも発生場所と年齢に起因するかもしれませんね。「校庭で上級生に暴力を受ける下級生」という構図は海外ドラマでも描写されているものが多くあります。
いじめの共通点
上記のように、日本と海外で大きく形態が異なるいじめですが、実は3つの共通点が存在します。
1つ目は、「集団無視や仲間外れ」です。海外と大きく括っても、これはどの国にも発生しているそうです。ただし日本では「空気が読めない人」いわゆる「KY」な人をいじめる傾向にあるのですが、小さいころから「自分が持つ個性」を尊重している海外では、「グループの価値観に合わない人」を対象にするため、少し手法が違うと言えます。
2つ目は、「性別によるいじめの手法」です。具体的に言いますと、男性は肉体的な攻撃、女性は精神的な攻撃が多いということです。
3つ目は、「いじめ被害者がSOSを出さない」ことです。日本でも海外でもいじめ被害者は、いじめられていることを話そうとせず、SOSを人に伝えようとしない傾向にあります。
日本のいじめ対策
日本のいじめ対策として、まずは事実確認をしたのちに、被害者のケアと加害者の指導を行うというプロセスがありますが、家庭と教育機関が連携するというよりも、担任の教師に委ねられているケースが非常に多いです。また、加害者の指導のみの場合も存在するため、再発防止対策とはなかなか言えない部分もあります。
海外のいじめ対策
海外でのいじめ対策は、被害者と加害者両方へのアプローチが積極的に行われます。被害者のカウンセリングだけでなく、加害者のカウンセリングも行っているのです。また、日本での考え方と少し違っており、いじめに対して「あってはならないもの」と考えている前提として「いじめはなくならないもの」とも考えているため、いじめの再発防止をするためのアプローチというよりも、「深刻化させないための早期対応」を念頭に置いています。
まとめ
今回は「海外と日本のいじめの違い」について、いじめの特徴と対策の違いをご紹介しました。
日本だけでなく世界中で発生しているいじめですが、手法や要因、いじめに対する考え方や対策は変わっても「やってはいけないこと」という認識は世界共通です。これから新しい環境になるという方は、焦って早く馴染もうとせず、自分のペースで前に進んでいきましょう。そしてあなたは決して一人ではありません。危険を感じたら臆せずSOSを出しましょう。
私たちトラスト・アイ総合探偵事務所では、そのようないじめ被害の依頼に関する実績を多数、公開しております。ご相談からでも問題ございませんので、お気軽にお問い合わせください。